フリゲ「こころぼし」
製作者・しとう様
「こころのせかいをぼうけんするRPG」
中学生の主人公、「ひとみ」ちゃん。(名前変更可)
現実になじめず、生きづらさを感じている彼女の心の中がゲームの舞台です。
そして自分がプレイした理由ですが、主人公の少女以外全員人外キャラ。
↑操作キャラの「ゆにー」の妹、「こにー」ちゃん。
うーん!パステルカラーのドット絵がかわいい!
こういうのもいわゆるケモノ…なのかな?
女児アニメのマスコット的メルヘンなかわいさですね。
技の属性は感情。おお、この設定は面白い。
「おちつきがたかいと かんじょうわざがききにくくなり
めんたるが たかいと せいしんわざが ききにくくなります。」
現実の人間同士と同じですね。
戦闘はMPがたっぷりあるので、ゆにーの単体回復魔法を上手に使っていけば
負けません。負けてもゲームオーバーにならない&テレポートの優しい設計で、苦戦するようになったらひとつ前のステージで「おまかせ」を選んでスペースキー押しっぱなし(高速化)していればスムーズに所持金稼ぎ&レベル上げできます。※テレポート&回復担当のゆにーが戦闘不能になると最悪詰むのでゆにーだけは回復優先しましょう。
モンスター図鑑要素あり。
さらわれてしまった妹を取り戻すため、
「きたいむら」に行くことに。それには「らっかんかいろ」を通っていくそう。
で、最初のボス戦の曲がこれ↓。
ゆめかわな絵柄に重いテーマ、めっちゃカッコいいお洒落な戦闘曲ですよ。
これですっかり世界観にハマってしまいました。
ここで「とどめをさす」選択肢が…4種類あるエンディングの分岐だと思われます。
マップ上で「きおくのくも」を調べると現実世界の出来事と思われる回想が。
「きたいむら」で新しくパーティーに仲間が加わるのですが、可愛らしい外見に反して
現実でもこんな人いるよね…という設定でうわっとなりました。
ほのぼのなビジュアルの中の黒さ(展開のヘビーさ)というとフリーゲームでは
「タオルケットをもう一度」が挙げられますが、それとは違うベクトルの
「しんどさ」。
「またげんじつせかいのこときにしてるの? ここではなんにも
きにしなくていいのに!」
街の住人の台詞ひとつひとつから、一人の少女が苦しい現実から楽観的になろうと
したり、不真面目になれない、繊細な内面の葛藤が反映されていて
心に刺さってきます。
もっとがんばらなきゃ、「普通の人」にならなきゃいけない…
周囲の人と比べてコミュニケーションが低い劣等感に悩んだ人、
いじめや不登校の経験とかある人は、共感すると思います(経験者)
ひとみちゃんは学校で将来の夢の作文を書けずに悩んでいるようです。
それで未来への期待が持てず、「期待」を司るキャラクターが力を失っている事が
示されたり、感情と記憶を擬人化(人外だけど)して展開されるドラマがすごく面白い。
なによりキャラデザが秀逸。
関西弁でクールな姉貴の「へるる」
その子分、「さらまんだー」
組織「しあわせだん」の「ぺがしー」イケメン。
いかりぼしの「れっどきゃっぷ」推しです。めっちゃ可愛くないですか…!?
というわけでプレイしよう、こころぼし…!Mac対応!
ブラウザプレイ可能ですが、読み込みでBGMの再生が遅れたりするので、
はじめからダウンロード推奨。
(ブラウザで始めて、これはがっつりプレイせねばと結局ダウンロードしました)
いやープレイして良かった。はまってます。RPGはほとんどプレイしないのですが、
ストーリーの続きが気になってプレイするのが一日の楽しみなゲームです。