夕生Halflight(シーション ハーフライト)
台湾のインディーゲーム。ホラーアドベンチャー。
CPUを結構使うらしく二回ほどフリーズしたのでウィンドウ化するとよさげ。
1周5時間くらいでクリア。
ストーリー★★★★★(収集物から組み立てる。考察が好きな人におすすめ)
音楽★★★★(おだやかな雰囲気の曲から不安を煽る曲まで良い。もっと聴きたかった)
雰囲気★★★★★(美しくもどこか不気味さが漂うステージの風景)
文句なしの傑作。ネタバレなしで絶対プレイした方がいい。
特にスタート地点から一歩踏み出した時、視界に広がる幻想的なステージの色彩の美しさは雨音や虫の声の環境音が合わさって素晴らしい。
最初の村からスクリーンショットを撮りたくなる場所がたくさんある。
奇妙な怪物のデザインや、合間に挟まれる回想で断片的に明らかになる真相。
台詞はフルボイス。舞台は台湾を日本が統治していた後の時代なので、主人公一家は日本語を交えて話す。
たとえば「父さん、母さん、秘密基地」
謎解きの難易度はちょうどいい。マップは広くなく、オートセーブもこまめ。
ただヒントや次に進むフラグ立てがわかりづらい場面があった。こちらの攻略サイトを翻訳してクリア。
ジブリみたいなのを想像していたら序盤から不穏な気配を匂わせていて、
思ったより怖かった。でも実はストアページには「ホラーゲーム」とは書いてない。
怖い場面より不思議、何が起きてるのかわからないシュールな場面の方が多い。(カタツムリなど生理的に気持ち悪い部分の方が印象に残った)
プレイヤーを怖がらせる目的じゃなくて、心理描写として挟まれる演出が怖い系。
やたらと鬼ごっこもなく、ビックリ要素も無く、じわじわと迫ってくる怖さ。
台湾の歴史を背景に描かれる兄弟のストーリーは素晴らしかった。エンディングを見た後、胸がぎゅっと締め付けられるような気持ちになった。
欠点
起動するたび字幕を切り替えないといけない。(ゲーム中に切り替え可能なのでそんなに面倒でもないが)
発売当初、日本語翻訳がおかしい部分があった(修正済み)
2週目でトゥルーエンドの条件になるアイテム集めの際、オートセーブなのでうっかり取り逃がすと初めからやり直すことになるので序盤ならともかく後半に逃がすときつい。攻略を見ながらがおすすめ。(収集した時点でタイトル画面からトゥルーエンドへ進める。その後はチャプター選択可能)
欠点も上げたけど、その他の部分が素晴らしかったのでさして気にならなかった。
欲を言うと開発中の予告トレイラーのステージを歩き回りたかったなー。
追記:サウンドトラックが発売。youtubeで聴くことができます。