「ぼくをみすてないで」
製作者・Kanoguti様
「絵本に落書きができる変な電子書籍」(公式キャプションより)
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クリックでページを捲る。マウスドラッグで落書きをする事ができるのが特徴。
1ページから「ごめんなさい」の文字。
もうこの時点で「ああ…」という顔に。
どうやら家庭環境に問題がある主人公の物語のようです…
てっきり白紙の1ページ使って絵を描けるのかなーと思っていたら
病的な描きこみのイラストで余白がそんなにないのが特徴。
心が苦しいので自己否定に満ちた文字を塗りつぶしてやりました。
「ぼく」を「かぞくのせい」に書き換えたり。
却って闇度が増した…
datファイルを削除することでセーブデータがリセットされます。
ふたたびプレイすると…
リセットするたび毎回ページの順番が変わり、見たことのないページが出現。
隠し要素でしょうか?
BGMも効果音も無い、短い絵本です。
ただ、他人の見てはいけない心の奥を覗いているような
いたたまれない感覚が味わいたい人は、一度プレイ。
図書館で不思議な絵本を見つけたようなノスタルジックな気分になりました。
(話逸れるけど小学生の頃レイン・スミス氏の
「めがねなんかかけないよ 」の表紙が不気味でしょうがなかったです。
眼鏡をかけたジャガイモがキモイ。)
はっきり言って不気味で後味も悪いのだけど、
押し入れの奥にしまってある、捨てられない絵本のようなゲームでした。